お坊さんの独り言

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神奈川県お経会・お盆施餓鬼会とほうろく灸祈祷

隔月開催のお経と法話の会です。

今回もご縁ある方々、初参加の方が

集まり、皆さんと共に仏教の時間を

過ごしました。

 

死者に対するお盆施餓鬼供養、

生者に対する暑気祓い・ほうろく灸祈祷、

日本の仏教儀礼

供養と祈祷の二本立てで成り立っています。

色々な意見はありますが、

伝統として長年続いてきた儀礼

少なからず、日本人の精神性を

涵養してきたといえるでしょう。

 

読経後のお茶会の中で

悪徳宗教ビジネス?にお金と人生を

翻弄された人々の話になりましたが、

願望・欲望を満足させてくれるものが

宗教だ、という間違った捉え方が

そもそもの原因だといえます。

多額のお布施をするから、

これだけの願望を叶えて欲しい、

これは、お布施の在り方自体を間違えた

単なる取引き信仰でしかありません。

 

時代が変わろうと

人の心の問題は今も昔も

変わらないどころか、益々増えてきています。

昔は、お寺や神社に携わる僧侶・神官との

交流が仏事や行事を通して身近にあったので

日常会話の中で宗教の在り方を学ぶ機会も

自然にあったことでしょう。

 

それが切り離された?

あえて、敬遠している?

現代は、何か真っ当な宗教ごとなのか、

訳が分からない時代ともいえます。

心は助けを求めて彷徨い続けますから

そこに付け入る「黒い宗教」が

出現するのも当然の成り行きでしょう。

 

仏教では運が良い、悪いとは

捉えません。

「ご縁」が良い、悪いと

捉えます。

その「ご縁」も、普段から自分が

良いご縁を求めて意識のアンテナを

立てなければ、通り過ぎていきます。

 

今回のお経会も、良いアンテナを立て

ご縁で繋がった方々と、心穏やかなひとときを

過ごす事が出来ました。

 

日蓮聖人曰く、

「自身が仏にならねば、

 亡くなった父母やご先祖の成仏も無い」

 

次回は9月のお彼岸法要となります。

神奈川方面の方々、どうぞご参加ください。