お坊さんの独り言

活動詳細はHP「妙法庵」で検索ください

妙法庵・信行会

今回はお盆ご先祖供養と

暑気祓い・ほうろく灸祈祷会でした。

妙法庵では、というより

仏教は主体性を大切にしますので

ご供養や祈願はお寺に任せておけばいい、

という依願の姿勢ではなくて

ご自身も一緒に勤めるように

促しています。

 

ご先祖様の位牌を持参して頂き

一緒に供えて、みんなでお経を上げて

ご供養します。

今回は新盆を迎えるご家族が

初めて参列しましたが

とても喜んでおられました。

 

妙法庵は檀家制度がない

参加自由なお寺なので

今回も初参加の方々が数名おられ、

お経や法話の佛縁に触れて

心を調える時間を過ごして頂きました。

 

年齢、職業、地域も違い、

参詣の理由も、抱えている課題も

それぞれです。

可能ならば、お一人お一人

面談形式で対話が良いのですが

信行会では出来ません。

なので、皆さんに共通項な

分かりやすいお話をしています。

ご希望があれば、面談形式で

お話もお伺い致します。

 

今回はお医者さんも参加されたので

あえてお話しましたが、

昔は「医者が捨てたら坊主が拾う」

という言葉が活きていました。

医者がお手上げになった不治の患者を

坊主が心や魂の面から癒す、という意味合いです。

民間療法のほうろく灸祈祷もそうですが

年中行事などを通して、人々の心身を調える

導き手だったのが僧侶の役目でもありました。

お寺が全国に8万か所もあるのは

それだけ必要とされていた、証拠です。

 

「宗教」の宗は「むね」、

胸・棟・旨、みな「中心、おおもと」を意味します。

「おおもとの教え」が宗教です。

何のおおもと?

命のおおもとです。

「死んでも死なないおおもとの命」に

目覚めるのが宗教です。

人生で、これほど根本的で重大な課題は

ないでしょう。

 

無知と偏見で宗教を判断するのでなく、

自分の目と足で

「生きること、死ぬこと」の根源に触れた

真っ当な宗教を体感していただきたいです。

 

次回は9月25日、秋のお彼岸法要と法話会です。

お誘い合わせ、ご参詣ください。