お坊さんの独り言

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除草を終えて

妙法庵の田植えから

一か月が経過しました。

例年のごとく、

畔に御幣を立て

田んぼの神様をお祀りします。

農作業の前には必ずお題目を三唱、

振り返って田んぼに向い三唱、

それから仕事にかかります。

 

苗のそばには写真のような

雑草が生えてきます。

寄生虫のように、シラッと株元に

引っついて苗の養分を吸い取るんです。

人間世界にも居るでしょう、

寄生虫のような輩が・・・。

 

除草剤をまけば楽に駆除できるのですが

不使用で育てているので

伝家の宝刀・中野式除草機を使って

ひたすら除草に励みました。

あしかけ5日間を2回、

計10日ほどかけて

除草を終えました。

文字通り、泥だらけになりましたが

これは下手な証拠。

ベテラン農家は

汚れを最小限に抑えながら

キレイに作業します。

 

土手には今年も

桑の実がたわわに実りました。

黒く熟した実は

甘くておいしいのです。

作業の合間に摘まんで

疲れを癒しました。

なんて豊かな時間だろうと、

つくづく感じます。

 

私の場合、

農業が好きで稲作をしている、

というよりも、

自己を修める行のような感覚で

取り組んでいます。

あえて言えば、ガンジーのチャルカ回しの

ような感覚です。

ガンジーにとって

チャルカ回しは単なる作業ではなく、

自立と平和の象徴であり、

インド独立への原動力でありました。

 

農はそのまま仏道でもあり、

真理の実践でもあります。

生きることに疲れたら

大地に触れてみたらいい。

興味のある方、

妙法庵の田んぼで

お待ちしてます。