「胸がギューっと
しめつけられるくらい
悲しくて辛い」
と言って
妙法庵にお参りに来られた。
どうしようかと
迷い、ためらいながら
来られたのだと思う。
お経が終わったら
来て良かった、と仰有った。
胸が
しめつけられる程の
悲しみ・・・
どん底を味わった人なら
何となく分かる感覚でしょう。
けれど、
「私も分かるよ~、
経験があるから」
と安易に同情は出来ない。
その苦しみの実態は
その当人にしか分からないのだから。
高邁な言葉が
人を救う事は
確かにある。
けれど、
お釈迦様や聖人の言葉が
どん底であえいでいる人に
直球で届く為には
自らもどん底をなめて
どうしようもない自分という
自覚がないと、ね。
何も力になれないけど、
見ている人は必ずいるよ、
とだけは伝えたい。