お坊さんの独り言

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妙法庵の春

庭のしだれ桜も満開になりました。

 

レンギョウも咲き乱れています。

 

この辺りは昔、炭鉱で賑わったそうです。

当時の炭鉱夫が植えたと伝わる

山桜がご神木の如く太い幹となり

今年も見事な花を咲かせました。

 

野草も新芽の季節、

野草茶をつくるため

スギナを摘みました。

 

以前、教えを乞うた野草の先生いわく、

摘み草のコツは

「手にとって無理なく

 手折れるもの」

伸びすぎたり、筋張った茎は

硬くてスンナリ手折れません。

 

摘むのに適した状態の野草は

「どうぞ摘んでくださいな」

と言わんばかりに、自然に

手折れます。

だからこそ、手袋をはめず

素手で摘む触感が大事ですよ、と

先生は教えて下さいました。

 

奪おうとすると、相手も抵抗する。

与えるよ、という相手からは

気持ちよく受け取れます。

何事にも通じますネ、

野草から気づきを得ました。

 

陰干し後、

カラカラになったら

出来上がりです。

 

タラの芽も

旬を迎えました。

 

全てを取りきらず、

来年の芽を残しておかないと

枯れてしまいます。

天ぷらやみそ汁にして

頂きました。美味絶品!

食養生で云うと

春は苦みを取るべし、

寒さで弱った心臓を蘇生し

体内の毒だしをしてくれます。

有り難き大自然の恩恵、

そして、身土不二の暮らし。