お坊さんの独り言

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常陸の湯を訪ねて

本日、10月13日は

日蓮聖人の741遠忌、御命日です。

昨晩はご入滅の地・池上本門寺

万灯練り供養を

ライブ動画で拝見してました。

 

13日の聖日

初めて常陸の湯を訪ねてみました。

 

晩年、体調を崩された

日蓮聖人が湯治に向ったとされる

常陸の湯。

現在の水戸市加倉井は

身延山での外護信者・波木井氏の飛び領地

の関係もあって、常陸の名湯に向かわれた

そうです。

 

源義家が奥州征伐の際、

立ち寄って傷を癒した名湯のようですね。

碑文には日蓮聖人が小松原法難の翌年、

湯治に来られたと記されてました。

 

近年まで名湯として営業して

いたそうですが、東日本大震災

水脈がつぶれ入浴施設は閉鎖されたそうです。

跡地を訪れると

今も鉱泉が溢れ出ておりました。

口に含むと鉄味がひろがり

日蓮聖人も、この香気に

癒されておられたのかな、と

700年前を偲ぶ想いでした。

 

常陸の湯から車で

ほど近い宗門史跡・妙徳寺

ご住職様が親切に名湯の由緒などを

説明してくださいました。

有難き日蓮聖人第741遠忌の聖日でした。