私が出家してから10年間、
お世話になった場所が千葉県です。
なかでも、住み込みで修行した
師匠のお寺がある大多喜町は
大恩ある第二の故郷です。
毎年、お彼岸前には
師匠寺に伺い、檀家さんが
申し込まれた卒塔婆を書いています。
今回も一週間お寺に滞在して
卒塔婆を書いたり、本堂の飾りつけをしたりと
作業に勤しみました。
その合間に、千葉県でご縁のある
方々の元へお見舞いに伺ってきました。
その一つが、君津市の山間部にある
秘湯・七里川温泉。
清澄寺の近くにあり、
日蓮聖人も傷を癒したと伝わる
硫黄泉の温泉です。
温泉自体は16日から
営業を再開されたそうですが
近隣では、未だ停電断水中の箇所が
多いために、朝9時から夜10時まで
無料で開放されています。
9月中は休日なし、
停電断水が解消するまで
続けられるそうです。
伺った日も、近隣の方々が
続々と入浴に訪れ、近況などを
語り合っていました。
入浴後、スタッフの方へ
心から御礼のご挨拶を
されて帰っていく姿が印象的でした。
ここのオーナーさんやスタッフの方々は
気さくで心根が優しく、
お客さんの心まで癒してくれるので
県内外から多くのリピーターが
訪れます。
いつもの事ながら
採算度外視して、困っている方々へ
尽くす姿勢には本当に頭が下がりました。
帰り掛けに、私の関係者から預かった寄付を
お渡ししてきました。
千葉県内でご縁ある他の方々の所にも
伺いたかったのですが、
時間と予定の都合で、申し訳なく
感じています。
ブルーシートに覆われた屋根も
多く散見しますし、いまだ停電断水の地域も
数多くあります。
何度も書きますが、
困った時はお互いさま、
明日は我が身の災害です。
出来る範囲のご支援を
広く願いたいと思います。