身延の久遠道場滞在中は、
御廟所まで太鼓を叩いて
お参りするのが早朝の日課です。
道場に戻る頃、陽が上り始め
朝焼けのグラデーションが
拝める日もあります。
朝参りでは御廟の他にも
祈りを捧げたい場所の
方角に向かって太鼓を叩きながら
お題目を唱えています。
現在困難な状況に置かれている方々に
祈りを捧げます。
「祈りが何の力になるんだ!?」
さだまさし作曲『祈り』の歌詞に
あるように、私は祈る以外には
何の知恵も力もないのです。
だからこそ、祈れるのかもしれない。
地味な暮らしの毎日だけど、
唯一、祈りが生活を彩ってくれる。
祈りを生活の中心に置いていると
ふと、そんなことを感じる瞬間があります。