お坊さんの独り言

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稲作準備あれこれ

肌寒い初春に天高く実る庭のキンカン

硬い皮ごと頬張ると甘さが口いっぱいに

広がります。

この時期になると

摘まんで食べるのが

子供の頃からの楽しみです。

 

フキノトウも畑のあちこちに
出てきました。

刻んで味噌汁に入れたら

一気に春が到来しました。

 

春に向けて徐々に稲作の準備が

始まりました。

農業は命の根源を体得する、

大切な仏道修行です。

 

この土塊、何か分かりますか?

牛糞です。

肥料に最適なのですが、

生のまま撒くと強いので

何年も寝かせて発酵させるのです。

臭くなく、土のように軽い上質な

肥料となります。


一輪車11台分、田んぼに運んでは

まき散らす地道な作業、

寒風の中でも汗が噴き出ました。

この時期は

用水路の整備も欠かせない作業です。

水漏れしやすい配管を繋ぎ直しました。

「おれたちはみな農民である

 ずゐぶん忙がしく仕事もつらい」

          宮沢賢治『農民芸術概論綱要』

 

賢治さん達の時代に比べれば

今の農業は天地の差ほど楽になったけれど

それでも手間暇、時間と労力がかかるものです。

 

レンゲソウも緑が

濃くなってきました。

春には可憐な花を

一面に咲かせることでしょう。

冬は必ず春となります。