お坊さんの独り言

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葬儀に想うこと

ご葬儀の場面に立ち会うと

ご家庭の雰囲気や

家族関係が垣間見えてきます。

親を亡くされた方からは

生前の親子関係が、

伴侶を亡くされた方からは

生前の夫婦関係が、

弔いの場に雰囲気として

良くも悪くも

表れてきます。

霊があるとか無いとかの

問題でなく、

人は「死んだら終わり」

では決してないのです。

亡くなった人の生きざまが

お別れの場面に如実に表れ、

遺族の方々の日頃の行いと想いが

言動の端々に現れるのです。

 

日本人が葬儀という儀式を

大切に行ってきた理由は

死者と生者の尊厳を守り、

遺族と周囲の方々との

より良い関係性を

築いていく為でも

あるのです。

我が命の終わりと

引き換えに、

後世の人々が仲良く

平和に暮らしていって欲しい。

その願いに応える生き方が

最高の供養なのかもしれません。