お坊さんの独り言

活動詳細はHP「妙法庵」で検索ください

甲斐市・月例法話会

妙法庵から6時間の距離を移動し、

山梨県甲斐市の法話会へ。

毎月最終月曜に開催中の

和やかな集いです。

 

午前中に有志で

市川三郷町の御仏舎利塔

参拝しました。

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正面には富士山も拝める

絶景の場所です。

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山梨県内には甲府市小菅村にも

仏舎利塔があり、人々の信仰心と

お釈迦様のご加護に恵まれた土地柄だと

思いました。

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法話会の方々と境内でパチリ。

甲斐市のヨガスタジオを

法話会の会場として快く提供くださる

オーナーさんと、

甲斐市カワサキバイクの店長を勤める

ご夫妻、

皆さんお題目が大好きな方々です。

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  午後の法話会では、皆さんで

  お太鼓を叩いて唱題修行。

  法を説く所には、

  仏様が姿を変えて人々を遣わす、

  とお経文に説かれてありますが

  この会に集う方々はまさに

  変化の人だと感じています。 

  いずこの集いもそうですが、

  集まってくださる皆さんのお陰で

  初めて仏法に命が吹き込まれます。

 

  本年最後は、来月のクリスマスです。

  山梨県内の方は、どうぞお気軽に

  お越し下さい。

  

  

 

  

 

高萩市・妙法庵お会式法要

本年最後の妙法庵お経の会は

日蓮聖人様のご命日法要・お会式を

お勤めしました。

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前日は叔父の法事で

遠方から叔父叔母も参集していた為、

賑やかな法要となりました。

 

「強敵こそ、我が身を

 成長させてくれる善き導き手」

という日蓮聖人のお言葉を引用させて

頂いてお話をしました。

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数年ぶりにお会いした叔父叔母と

隣町・日立市にある国民宿舎鵜の岬へ宿泊。

ここは利用率日本一の国民宿舎

なかなか予約が取れない宿で有名です。

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海鵜の生息地でもあり、

1千余年の歴史を刻む

岐阜県長良川鵜飼など

全国の鵜飼観光地へ

この地の鵜を送っているそうです。

ウミガメの産卵地でもあり

白砂青松日本百選の地に指定されています。

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お会式が終ると

いよいよ年末です。

来年度の妙法庵信行会は

1月下旬に新年祝祷会を行いますので

どうぞご参詣ください。 

仏教聖典

他県をまたいで

移動が多い日常を送っています。

 

宿に泊まっても

朝晩の読経と筋トレは

毎日のルーチンとして

欠かさないよう心がけています。

ちょっとでも怠けると、

筋力は落ちていくし、

読経の声もしぼんでいくからです。

 

周りの宿泊客に迷惑にならないよう

静かに唱えますが、気持ちが乗ると

つい声量が高くなります。

隣室の「おやっ?」という反応に

慌てて小さくしてみたり、

楽しんでいます。

 

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外出時に持ち歩く

釈尊像を供え、宿の備品である

仏教聖典を唱えます。

ちょっとしたホテルには

仏教聖典と聖書が備えてあります。

 

短いフレーズで

真理の言葉に触れられるので

とても読み易いものです。

 

今朝の見開きにあった言葉、

「道を行くには、おのれにひとしい人、

 またはまさった人と行くがよい。

 愚かな人とならば、ひとり行く方が

 まさっている。

 猛獣は恐れなくとも、悪友は恐れなくては

 ならない。猛獣は、ただ身を破るにすぎないが

 悪友は心を破るからである。」

 

JR塩山駅前の甘草屋敷

JR中央線塩山駅前に

「甘草屋敷」なる豪邸が一般公開されています。

甘草で富を得た豪農の屋敷で、

文化財指定を受けています。

入館料300円で甘草茶のお接待つき、

屋敷の説明もして下さいます。

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前日に干し柿作りの

ボランティアさん達が

吊るしてくださったそうで、

風情のある屋敷となりました。

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よくご覧下さい。

柿の上の部分が均一に

平らでしょう?

これは専用の柿剥き器を

使うから均一になるのです。

 

私も高校生の頃、

柿剥き器を使って

夜なべ仕事で柿を

剥いていたので、

この状態が分かるのです。

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屋敷前の甘草畑。

町おこしの一環として

甘草を栽培し、甘草羊羹や

甘草ブレンドティ、天草の入浴剤

甘草を入れたお味噌などを

販売しています。

 

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これは屋敷の二階にあった

養蚕の機械。

お蚕さんが繭を

均等に紡ぎだす道具だそうです。

 

昔の日本人は

貴重な現金収入源だった蚕を

単なる飼育生物と見なさず

「お蚕さん」と呼んで

リスペクトしていたんですね。

 

駅前の一等地に

商業施設を作るのではなく、

後世に残る文化財を一般公開して

地元のみならず、広く観光客に

見学してもらう。

 

維持管理費を差し置いても

塩山市のこの取組みは

地方の他県が見習うべき

ヒントが沢山あります。

屋敷を案内して下さる

職員の対応が丁寧で

この文化に誇りをもっている

様子が感じられました。

 

駅前新興開発ばかりが

時代を先取りするとは

限らない。

長期的視野に立ったら

古き良き文化をあえて

前面に提示することが

持続可能な街づくりに

貢献するかもしれない。

そんなモデルになる

甘草屋敷でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三回忌をお勤めして

たまに法事の依頼があり、

初対面の御霊に対して

供養のお経を唱える機会があります。

 

本日伺ったご法事は

48歳で亡くなった女性の三回忌。

ご主人と小学4年生の娘さんが

施主でした。

 

「こんにちは!」と、

はにかみながら挨拶してくれました。

父親の側に寄り添いながら

母親の供養を

じっと見つめておりました。

 

一番甘えたい年頃に、

母親不在の境遇は

本人にしか分からない

現実でしょう。

三回忌と併せて

納骨も行いましたが、

気持ちを納めるために

それだけの期間が

必要だったのかもしれません。

 

勉強が出来るよりも

人の辛さ悲しさが

分かる事の方が

人間として宝物です、

と法話の中で話しました。

彼女に届く言葉だったか

心許ないですが、

今日の出来事すべては

娘さんにとって生涯心に残る

一日だったことでしょう。

 

すべては一期一会、

娘さんと笑顔で握手をして

お別れしました。

抜けるような青空の下、

彼女の幸多からんことを

切に祈るばかりでした。

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イモ堀りとコーヒーと

茨城の実家にて

サツマイモ堀りを

手伝いました。

紅はるか、焼き芋に美味しい品種です。

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ねっとり甘い安納イモも

収穫しました。

すぐに食べられるのかと

思ったら、安納イモは

来年の2月位まで畑に埋めて

熟成させないと美味しくないとか。

紅はるかも、10日ほど

天日干しした方が甘みが出て

美味しくなるそうです。

今更ながら、そんなことを知った次第。

手間隙かけないと、美味しいものは

出来ないんですね。

それにしても、掘り起こし作業は

汗が吹き出るほどの大仕事、

何でも実際にやってみないと

分からないものですね。

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そのイモをお土産に

房総半島でカフェの総支配人を勤める

お友達の元へ。

彼女はお題目の修行に取り組んだり

自宅を開放して法話会を主催したりと

仏教に親しみを寄せる篤信者でもあります。

 

金谷にある会員制古民家カフェ「えどもんず」

とても美味しいコーヒーを

淹れて下さいます。

彼女も昨年から農業を始めたそうで

大人気のニンニクを栽培しています。

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目の前にやってくる困難は

選択ができる。

私たちには選択できる

自由がある。

恵まれた自由があるのだから

人生を楽しまなくちゃ勿体無いよね、

そんなコーヒー談義を味わいました。

 

 

母のお供で七面山

ここ数年、秋になると
母の希望で七面山登詣にお供しています。
不肖の倅ですので、せめてもの
親孝行の真似事です。

母は7回目の登詣、

今年も天候に恵まれ
順調にお参りが叶いました。

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山頂は1982mですが、
七面大明神を祀る敬慎院は
その下に建立されています。
登りが3時間半、下りが2時間でした。
長年、農作業で足腰を鍛えているだけあって
母の年齢にしては早いペースです。

 

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女人踏み分けの祖、お萬様にご挨拶して
登り始めます。
紅葉は来週が身頃のようでした。

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宿坊での食事は精進です。
お神酒が五臓六腑にしみわたり、
疲労と寒さの後に頂く

わかめの味噌汁は
格別の旨さです。

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翌朝は5時半起床、
お坊さんが連打する激しい太鼓が
坊内に響き渡り、朝から気合が入ります。
気温-2度、山門前の雲海に
富士山が浮かび上がります。
6時20分、ご来光が拝めました。

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何度登っても、この瞬間は感動ものです。
周りにいる参拝者の口々から
自然とお題目が聞こえてまいります。

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七面山は信仰の霊山です。
この御山では、
出会う方々が手を合わせ
登詣を労い合う心地よさがあります。
登山レベルも中級程度だそうなので、
未体験の方は一度、登られては
いかがでしょうか?