ここ数年、秋になると
母の希望で七面山登詣にお供しています。
不肖の倅ですので、せめてもの
親孝行の真似事です。
母は7回目の登詣、
今年も天候に恵まれ
順調にお参りが叶いました。
山頂は1982mですが、
七面大明神を祀る敬慎院は
その下に建立されています。
登りが3時間半、下りが2時間でした。
長年、農作業で足腰を鍛えているだけあって
母の年齢にしては早いペースです。
女人踏み分けの祖、お萬様にご挨拶して
登り始めます。
紅葉は来週が身頃のようでした。
宿坊での食事は精進です。
お神酒が五臓六腑にしみわたり、
疲労と寒さの後に頂く
わかめの味噌汁は
格別の旨さです。
翌朝は5時半起床、
お坊さんが連打する激しい太鼓が
坊内に響き渡り、朝から気合が入ります。
気温-2度、山門前の雲海に
富士山が浮かび上がります。
6時20分、ご来光が拝めました。
何度登っても、この瞬間は感動ものです。
周りにいる参拝者の口々から
自然とお題目が聞こえてまいります。
七面山は信仰の霊山です。
この御山では、
出会う方々が手を合わせ
登詣を労い合う心地よさがあります。
登山レベルも中級程度だそうなので、
未体験の方は一度、登られては
いかがでしょうか?