お坊さんの独り言

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令和3年・謹賀新年

遅ればせながら

本年も宜しくお願いいたします。

 

私の新年は例年通り

身延・久遠道場で迎えました。

晦日の午後11時半より

お太鼓を叩き、お題目を唱えながら

午前零時、元旦を迎えました。

 

午前6時には道場を出発して

市川三郷町にある

お釈迦様のお骨を祀る

日向山・御仏舎利塔へ参拝。

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7時34分、

仏舎利塔正面より望む

富士山の頂きから眩いばかりの

ご来光が立ち昇りました。

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コロナ禍で例年より少ない人出でしたが

それでも100人を超える参拝者が

共にお題目を唱えて新年を迎えました。

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山を下った後は、

身延山の御廟所へ

日蓮聖人様にご挨拶。

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久遠道場に戻り、

御節やお屠蘇を供え

御宝前での新年のお勤め、

皆様の幸多き一年をご祈念

いたしました。

 

休む間もなく、

身支度を整えた後は

恒例の七面山登詣へ。

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登り口のお滝では

筋骨たくましいお坊様が

ふんどし一丁で

お滝を浴びておりました。

凍てつく冷たさを振り祓うように

大音声で読経しながら

水しぶきを浴びるお坊様。

 

皆様にもお伝えしたかったのですが

さすがに撮影は控えました。

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昨年は積雪で転倒しながらの

登山でしたが、今年は山頂まで雪がなく

助かりました。

それでも登るほどに

体感温度は下がり、

芯から冷え込む寒さです。

 

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今年は3時間で宿坊へ到着。

奥の院に宿泊し、冷えた体を
お風呂が温め、御神酒が

五臓六腑を潤して下さいました。

 

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七面山も登詣者は少なく

元旦の奥の院宿泊者は3名のみ。


夜のお開帳では一年ぶりに
七面大明神の尊顔を拝し、
功刀別当住職の法話を拝聴。

講題は『何を前提条件に生きるか』
不安か、享楽か、経済か、
地位や名誉か?将又、信仰か?
あらゆる分野で、
更なる刷新を求められる本年に
ふさわしいお話でした。

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豊富な知識だけでなく、

ほとばしる篤い信仰を持つ
功刀別当さんの法話

魂に響き、毎回勉強になります。

空き時間に伺う

別当さんとの対話も

毎年の楽しみであり、
新年に活力を頂けます。

 

今年の10月で任期満了となり、

別当が交代してしまうので

ぜひ登られて、功刀別当さんの

お話を拝聴なさってみて下さい。

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2日の御来光は、ご覧の通りです。

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七面山は信仰の霊山です。
すれ違う登山者は、労りの挨拶を
交わすし、有難うございます、
という言葉と笑顔が素直に出ます。

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意識を何に結びつけて
毎日を過ごすのか?

不安ばかりが先行する

昨今の状況ですが、

天命を受け入れ、
神仏へ素直に頭を
垂れる事が出来る、
そんな人づくりが
今の日本には必要かも
しれません。

本年も法華経・お題目の神通力による

人助けに尽力させて頂きます。

お悩みなど、独りで抱え込まず

気軽にご相談ください。