お坊さんの独り言

活動詳細はHP「妙法庵」で検索ください

涙の色

春は動き出す季節。

皆さんも何かと気忙しい

日々ではないでしょうか?

 

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私は実家にて田耕し作業。

赤いtractor、農家のベンツです(笑)

 

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今年も季節の移ろいが早くて

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春爛漫だったのに

 

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もう新緑が眩しいこの頃です!

植物は地球の変動を

一番自覚しているのでしょうか?

 

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移動の途中に見る

大好きな風景、

早朝の本栖湖です。

湖畔の澄んだ空気と

静寂が伝わるでしょうか?

 

過日は初身延山のお客様が

道場にて宿泊。

参詣に同行させて頂きました。

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ご草庵跡わきにある

杉の根っこ。

お坊さんが拝んでる姿に見えませんか?

 

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奥の院から望む

白峰三山

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お客様は、

ご主人様を亡くされて

まだ一年も経たないご婦人でした。

伴侶を亡くされた当事者たちの

自助グループに月一度通っているそうです。

数あるグリーフケア団体の中から

お寺が主催しているグループを選んだそうです。

 

お互いに辛い胸の内を話せて、

自由に泣ける場所だそうです。

住職のお説教や読経、

アドバイスも一切なし。

 

代表を務める尼僧さんが

ポツリと仰ったそうです。

「時間と共に、

 涙の色も変わってきますよ」

 

涙の色」、

その素敵な言葉に

ご婦人は気持ちがハッとしたと言います。

その尼僧さんも

ご主人が他界してるので

実体験から出た言葉なのでしょう。

 

お帰りの朝、

依頼されたので

一緒にご供養の読経を

行いました。

後ろから鼻をすする音が

頻繁に聞こえてきました。

 

誰でも遠慮なく泣くことが出来て、

心が解きほぐせる場所が欲しい。

現在もそのような活動をしていますが

もし、自分のお寺が持てたなら

そんな活動を中心にしていきたい。

切にそう思いました。

 

 

 

 

 

 

樹齢2000年・神代桜

桜を愛でる毎日ですね。

北杜市神代桜を観に行きました。

実相寺という日蓮宗

お寺さん境内に咲く桜です。

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桜祭り開催初日でしたが

ほぼ満開でした。

それにしても樹齢2000年とは凄い!

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様々な桜が楽しめます。

お寺なので、御朱印

書いて下さいますよ。

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桜の下に咲く

水仙の群生も

見事です。

ぜひお出かけください。

 

しだれ桜法話会

甲斐市で毎月開催の法話会。

身延山のしだれ桜が見ごろを

迎えた時期なので、

例年通り観桜法話会となりました。

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ここ数日で一気に

開花の速度が上がっています!

厳しい冬の寒さを乗り越え、

身延山がいちばん美しい季節です。

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咲き誇る?咲き乱れる?

日本の桜10選で有名な

樹齢400年のしだれ桜も

間もなく満開です。

 

午前中、ご廟所にて

お経と御題目を上げ

久遠寺境内を散策させて

頂きました。

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久遠道場にて

皆さん一品持ち寄りの

美味しい昼食会。

お腹も心も満腹です。

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今回は「ご縁」について

お話させて頂きました。

縁・絆・縫・・

「つながる」意味を表す漢字には

すべて「糸」へんがつくのですね。

中島みゆきの名曲『糸』も

そんな内容の歌ですね。

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桜は陰の気を吸い上げ

パッと花咲き、

陽へと昇華するんだそうです。

 

日蓮聖人苦難のご生涯が

御題目によって昇華された聖地・

身延山に、どうぞお参りください。

 

 

修行会の感想を掲載します

 過日のバレー部員修行会。

「練習ノート」という

 日々の記録を部員たちは

 書き記しているそうで

 先生が感想を送って下さいました。

 

 彼女達が修行を通して

 自分と向き合った軌跡を

 ここに掲載させていただきます。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◎山登りは辛い時があって、

 もう止めたいとか思ったりしたけれど、

 みんなの必死に登っている姿や

 大きな声を出していて、
 自分は絶対に一人で登っていると

 頂上までたどり着けなかったと思うので、

 みんながいる大切さを改めて感じました。

 

◎瞑想をしていて、とても落ち着きました。
 最後に

 「生きとし生けるものが幸せでありますように」
 という言葉を三回心の中で言いました。
 私はこの時、嫌いな人に対しても

 幸せであるようにと思える

 心の広さが大切なんだなと思いました。

 

◎一番心でスッキリしたのは、

 先輩を待っている時に

 先輩の所まで行って手をひっぱり、

 一緒に来たことです。
 このような素直な行動を

 当たり前にしていきたいと思った。

 

◎瞑想では心をとても落ち着かせる

 ことが出来たので、勉強でも部活でも

 集中力が切れた時とかは、

 使いたいなと思った。

 

◎頂上に着いた時は、

 辛くて苦しくて大変だったけど、
 すごい達成感で、おもわず涙が出た。
 改めて仲間の大切さ、

 自分のダメなところが分かり
 辛かったけど、とても良い経験になった。
 今日の修行会で学んだことを

 生かして少しでも勉強、日常生活で

 生かしたいと思った。

 

◎声を出し続けるのは

 呼吸が荒くなっていくにつれて
 大変だったけど、最後まで

 自分と向きあい、声を出し続けることが出来た。

 

◎瞑想をすると気持ちが少し楽に

 なったような気がして驚いた。

 また、とても清々しい気持ちになった。
 バレーで気持ちが落ち着かないことが

 多々あり、ミスをしてしまう部分が

 沢山になってしまう時があるので、

 そんな時に呼吸を意識して

 気持ちを落ち着かせてから、

 一つ一つのプレーを大切に
 していきたいと思った。

 

◎山登りをみんなが終えた時に、

 すごく清々しい顔、笑顔、
 泣いている人もいて、

 すごく頑張って来たのが伝わって
 自分ももっと頑張ろうと思ったし、

 勇気をもらうことができた。
 とにかく早く怪我を治して、

 お坊さんに教わったことを生かして

 プレーをして、いつか先生に

 恩返しのプレーを見てもらう!

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女子バレー部修行会

お彼岸明けの日、

県内の中学生と一日修行に

励みました。

2年前にも同じバレー部で

一日修行会を開催したところ

卒業する部員たちにとって

思い出に残る出来事だったらしく

今回、新メンバーで開催要望を

顧問の先生から頂いた次第です。

 

部員8名、顧問の先生2名、

父兄2名、計12名での修行会です。

 

前回同様、ご廟所参拝の後、

身延山頂・奥の院まで

お題目を唱えながら登山しました。f:id:myohouan:20180324213656j:plain

 

はじめて唱えるお題目に

何の抵抗もなく、大きな声で

元気よく唱和していました。

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途中の坊では

休憩をしながら

折々にお話をしました。

 

登山中の苦しさは

肉体が辛いのか、

心が辛いのか、内観してみること

杉木立を見ながら

大自然の偉大さについて、

声を出しながら登ると

肺活量も鍛えられること、

みんなが唱えるお題目を

山の諸霊が喜んでいること・・・

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部員の生徒達は目的意識をもって

修行会に来ているので、

みんな聞く耳も真剣です。

私も共に汗をかきながら

水が染み入るような純粋さをもった

生徒たちに語りかけました。

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山道の途中からは

かなりの残雪。

雪に足をとられながら

懸命に歩きます。

標高千メートルを超えるので

汗をかきつつも

冷気が身にしみてきました。

 

遅れがちな部員には

他の部員が背中を押してあげたり、

声をかけ合いながら

助け合って歩を進め、

みんな実に頑張りました。

ラストの数百メートルでは

更に気合をいれ、お題目を

叫びながら無事到着!。

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生徒も先生も父兄の方も

登りきった達成感で

顔が輝いていました。

その姿に私も感動です。

 

奥の院参拝後は

客殿をお借りして瞑想体験。

初めての瞑想でしたが、

彼女達なりの体験を味わったようです。

最後に感想を一人ずつ発表。

修行会の参加費は必要経費を除いて

全額、震災孤児の方たちへ寄付することを

伝えました。

お彼岸の時期に仏道修行をして

陰徳を積んだ貴重な体験は

必ず君達の幸せに繋がる、と話しました。

 

今回も彼女達のパワーと

ひたむきに努力する姿に

私自身、新鮮な感動を頂戴しました。

明日は早速、練習試合だそうです。

彼女たちの輝く未来を祈るばかりです!

 

 

 

おみくじ話と寂聴さん

寺社仏閣にお参りすると

おみくじを引いてみます。

その結果に振り回されることは

ないですが、一つの目安として

暮らしの参考にしています。

 

おみくじの考案者は

比叡山の元三大師だそうですね。

角大師として知られる験者さんです。

鬼に変身して魔を追い払ったとか。

一度見たら忘れられない

可愛らしい鬼姿の御札でも有名です。

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私にとって

引くたびに

納得する応えが出る

おみくじ場所があって、

大洗町・磯前神社のおみくじは

割と当たります。

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場所にも相性があって、

有名無名は関係なく

その人に合ったおみくじ場が

あるようですね。

 

ですが、

吉凶どちらが出ても

私の杖柱はお題目。

その信仰があるお陰で

どれだけ救われているか

計り知れません。

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瀬戸内寂聴さんが

言ってました。

「信仰は、あった方が

 楽に生きられるわよ」

 

寂聴さんの人気に対して

売僧だとか色々言う方も

おられます。

実は私もそう思っていました。

 

けれど、今から15年ほど前

岩手県浄法寺町にある

寂聴さんのお寺・天台寺での

青空説法を聴きに行った時、

思い違いを反省しました。

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これはその時の写真、

秋の大祭でしたが

数千人の参詣者で境内が埋まってました。

敷いたブルーシートに

座りきれなくて、

境内のあちこちに座り込む、

その自由さが魅力的でした。

 

遠方なので地元に前泊して

夜は民宿お手製の

どぶろくを頂き、

岩手の民謡を遅くまで

お聴きしました。

 

この地域は「浄法寺塗り」という

漆の特産地で昔は栄えたそうですが

今は本当に辺鄙な地域なのです。

 

地元の方が言ってました。

毎月の説法会のお陰で

多くの方が町に来た、

その為に道路が整備され、

地元民が民宿を開業し、

地域のお土産も買ってくれて

地域全体が復興した、と。

 

行政がお金を出すだけでない、

口だけの批判者が復興のふの字も

できないことを、

寂聴さんが力添えして成し遂げた。

本当に感服しました。

 

おみくじの話から

寂聴さんの復興話に

飛びました。

思いつくまま、

今日はこれまでに致します。

 

 

 

 

 

 

復興ぞうきん

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17日、妙法庵にて

春のお彼岸ご先祖供養と

東日本大震災慰霊供養を

行いました。

終了後に参詣の方々へお配りする

お供物は、例年通りの雑巾です。

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このような形での

支援もあることを知って

わずかな枚数ですが、

毎年購入させていただき

縁ある方々に配っております。

 

購入担当の方も覚えていて下さり

電話でのやりとりも嬉しい想いで、

同じ場所へ継続して支援していく

あり方を感じています。

 

ぞうきんには、

作成された方のお名前と被災された地域、

そして時にはメッセージも添えられており

お一人お一人の真心が伝わってきます。

 

何より使い勝手が

とても良くて、

雑巾と呼ぶには勿体無いくらいです。

詳細は下記をご覧ください。

 復興ぞうきん プロジェクト

 

お寺で配布する

お供物の一品として

こういった支援を利用して下さると

双方が有難いと思いますよ。