お坊さんの独り言

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出会い

日本初の肢体不自由児養護施設・ねむの木学園。
創設者の宮城まり子さんが逝去されて2年が経ちました。

 

図書館で見つけた写真集、

素晴らしい内容でした。
昭和61年発行だったのでネットで検索し、
中古品として出品されていた本を購入しました。

手許に届き、表紙をめくってビックリ。
直筆のサインと押印、まり子さんの自画像が
目に飛び込んできました。

自画像の唇には、指でつけたのでしょうか

ほんのりと紅が・・


求めよ、されば与えん、
クリスチャンだったまり子さんから
最高のプレゼントを頂きました。

 

 

学園創設当時の様々なご苦労や
子供たちと辿ってこられた20年の軌跡が
詩的な文章と写真で表現され、
一頁ごとのドラマに引き込まれました。

人も良書も
出会いは自分で選んでいるようで
実はある日、天啓のように

与えられるものだと
感じる時があります。

 

日常の中で喜怒哀楽に呑まれ、

怠惰な生活に流されている自分

ではあるけれど、
どこかに

本当に美しいモノや、美しい生き方を
されている人を求め続けていると
ある日、ご褒美のように

出会う事が出来るものです。

 

私にとって、生前お会いした事もない
まり子さんがその一人であり、
今回ご紹介した本

『なにかが生まれる日』も
お住いの図書館などで御覧いただければ、
何かしらの潤いを

頂けるものと思います。