お坊さんの独り言

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東日本大震災9年・慰霊行脚

震災以来、毎年続けている
3・11慰霊行脚。
今年も国道6号線、旧陸前浜街道
茨城県高萩市から福島県いわき市まで
北上しました。

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毎年同じルートを歩く事で
復興の度合を知ることができ、
沿道住民の方々に太鼓の音を
耳にして頂く事で、何かを
感じて頂けたら、と歩いています。

 

出発は高萩市松岡にある

日蓮聖人の高弟・日弁上人墓所から。

墓所も震災でバラバラに

倒壊しましたが、無事復興されました。

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北茨城市の国道沿いに建つ

地蔵堂

地域の方が供花や掃除を怠らず

きれいに護持されています。

この日は、各地蔵様に

炊き立てのおこわが

供えてありました。

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毎年、卒塔婆を供えて

お参りさせて頂いております。

昨年供えた慰霊卒塔婆

壁に貼り付けてありました。

地域の方々のお心が感じられます。

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今回は、ご縁のある方が

途上、車で駆けつけて
共に巡礼をしたいとお声かけ下さり、

有難く同乗させて頂きながら
茨城・福島の津波殉難の海岸にて
ご供養を行いました。

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上記の場所は北茨城市平潟漁港です。

下記の写真は大津漁港、

震災当初は、右奥に見える建物屋上に

大型漁船が乗り上げる惨状でしたが

9年経ち、今は整備された漁港に戻りました。

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最後の慰霊場所は

例年通り、いわき市四ツ倉の波立海岸です。

絶景の弁天島周辺も
年毎に復興が進み、 防潮堤も完成しました。

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浜辺に降りて

お題目を唱えながら

持参した卒塔婆・お供物やお神酒を

同行の方に流して頂きました。

 

ご供養が終わり、同行の方が

砂浜に打ち上げられた小石を

拾い上げたら

子供の字で『パパ』と書いてあったそうです。

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今回の慰霊行脚に際し、

同行は出来ずとも

ご供養の想いを届けたいと

お供物代や移動経費の

お布施を寄せて下さった

篤信の方々にこの場をお借りして

心よりお礼申し上げます。