お坊さんの独り言

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仕事始め

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これといった正月休みもなく、

移動の連続で茨城に戻り、

新年仕事始めは、田耕し作業でした。

寒に入り、土が凍結しないうちに

耕しておきます。

ラクターで一日がかり、

寒風で芯から冷え切りました。

 

ラクターを購入する以前は

手押しの耕運機、

それ以前、祖父母の代には

鍬やマンノウを使って

掘り返していたのですから

昔の農作業は、本当に辛かっただろうと

頭が下がります。

 

大地に足をつけて

作業することは、

人間らしさを保つ為にも

必要不可欠だと感じます。

大地から遠ざかって、

頭脳にエネルギーを集中してしまうと

精神の不調をきたします。

 

井上ひさしさんか、野坂昭如さんかが

言ってましたが、国民一人あたり

たった数坪の田を耕せば、

食べる米は十分賄えるし、

耕作放棄地もなくなるそうです。

 

人口増加による世界的な食糧危機が

予測される中、人類が滅びるのは

テロや核汚染もさることながら

命の根源である食料を作れなくなることが

大きな要因になるかもしれません。

 

たまに駅デパ地下の食料品売り場を

見ることがありますが、

極楽のような豊か過ぎる食材・オカズ類を見て

恐ろしい気分になることがあります。

何億という飢餓に苦しむ人々がいる一方で

飽食・美食に舌鼓を打つ日本人は

いつか罰が当たるのではないかと。

足るを知る精神が

広く必要かもしれません。