横浜・関内駅近くにある
放送ライブラリー。
過去のテレビやラジオ番組を
無料で視聴できる施設です。
DVD化されない貴重な作品も
観る事が出来ます。
昭和62年テレビ東京放映の
『道はるかなり 二千日回峰行』
酒井大阿闍梨さんのドキュメンタリー
ですが、秀逸の番組です。
現在、DVD化されていません。
私は高校生の時にテレビ録画して
すり切れるほど観ました。
「こんな生き方をする人間がいるんだ」
と大きなショックを受け、僧侶という生き方に
触発と憧れを抱いた番組でした。
音楽をオカリナ奏者の宗次郎が担当、
同タイトルの『道』は
代表曲の一つですね。
ちなみに宗次郎さんは
作曲活動をされておられます。
この番組は、宗教に関心のない方でも
心に響くものがあると思います。
番組構成・上質な言葉で語るナレーション
比叡山の紹介から、当時の信者さん達の真摯な姿、
番組スタッフの心意気が
感じられる作品です。
横浜へお越しの際に
立ち寄られては
如何でしょうか。
写真は11年前、
初めて酒井大阿闍梨さんとお会いした一枚。
当時、埼玉県の布教所で
毎月お経会を開催されていると知って
お会いするために伺ったのです。
私が大きく影響を受けた恩人ですから、
一度はお会いして御礼を伝えたかったのです。
控え室に通されて、
法衣から作務衣に着替え中の
ステテコ姿の阿闍梨さんに
「私は天台宗にも憧れたんです」
と伝えたら
「いやいや、あんたは日蓮宗で良かったよ。
嫌になって山を下りちゃったんだから、ハハハ~!」
と豪快に笑い飛ばしておられました。
まったく偉ぶったところがない、
実に気さくなお坊さんでした。
生前にお会いできて本当に良かった。
久しぶりに阿闍梨さんのお姿を拝見して
胸が熱くなり、こみ上げてくるものがありました。
「一隅を照らす人、これ国の宝なり」伝教大師
良き師に出会い、良きご縁とつながる。
人生の大きな宝物です。