お坊さんの独り言

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10月・1泊2日修行会

今回は静岡県より

ご修行に来られました。

お仕事やご自身の関係上、

マインドフルネスに関心を

寄せておられ、お題目修行を通じて

何かを会得されたようです。

以下、ご感想を掲載させて頂きます。

 

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過去や未来について、

考えても仕方のないことを
考え続けるクセがずっと抜けません。

頭の中の出来事に支配されて、

今を生きていない自分は
このままでは残りの人生も
目の前の出来事が

ただ流れていくままになってしまう。

せっかく生きているのに、

それでは死んでいる事と同じ。


ではどうしたら今を生きられるのか。
今ここに集中する方法について

調べ始めて、本を読んでみるのですが
・・・また頭の中で反芻が起こります。
活字からイメージも湧きません。


これは誰かに教えてもらうとか、

一緒にやってもらうとか
そういうことが必要だ!

と思っていろいろ調べて

たどり着いたのが
こちらの1泊2日の修行会でした。

 

法拳さんが2日間のメニューを

こちらの事情をくみながら
作ってくださっていたことが

大変ありがたかったです。
どのメニューも新しい気付きがありました。

 

中でも食に対しての構え方については
日々の中に是非取り入れて

いきたいと感じました。
ストレスや疲れが溜まると

むちゃ食いをすることも多く
自分の胃腸を痛めつけていました。

それがどうしてもやめられないのです。

 

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今回、食事の意味や食材について

丁寧に考えながら
恐らく初めて本当の「食事」が出来ました。
食べ物をいただくことに

こんなに集中できるとは
嬉しい驚きでした。

 

また、唱題修行について

見ているだけではわからない
本当に愉快な体験をしました。

私の場合、

瞑想やただ座っての題目修行時には
やはり雑念が居座る時間が

長くなってしまう。
雑念を切り離す時も、

無理に追いやっている。

 

法拳さんが傍にいるので、

他者の目がある事にやや意識が向き
完全に自分の中に意識が向いてしまう、

ということも無かったのですが
持ち帰って実践するのは

効果がないかもしれない
自分には合っていなかったかな、

と一旦は思ったのですが・・・

 

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2日目の身延山登山をしながらの題目修行で
雑念らしきものは降ってくるものの、

降ってきてもそれを吟味せず
すぐにポーンと手放すことが出来るようになり
「ああ、このやり方使えるぞ」と思いました。

 

降ってくるのは

大抵今まで出会った人の事なのですが
2時間の登山中にそのネタも切れたのか(苦笑)
自分と面識のない不特定多数の

世の中の様々な人に思いを巡らしたり
お題目にはそういう意味は無いでしょうが
唱えている毎に不思議と、

自分も身近な人も身近でない人も
知らない人も動物や虫も

「頑張れ!頑張れ!」という
普段行きつかない心持になってくるのです。

 

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 自分は他人に不満を持ちやすい人間ですが
こういう心持になることもあるのか、

とこれは嬉しい発見でした。

 

2日間、いろんな場面で

このお題目を唱えたことで
お題目のリズムが

山登りの体の動きと一緒に
身体に記憶させることが

出来たのだと思いますが
ふとした時間、頭の中で

反芻してしまいだすようなタイミングで
お題目が頭の中にループしだすという

現象が修行会の後に起こり
そんな自分にも愉快な心持ちがしました。

 

仏教について信じているかといえば
私はまだまだ半信半疑でしょうが
このリズムは

マインドフルになるのに使える!と思い

歩きながら、自転車を漕ぎながら
あのリズムを生活の中に

取り入れてみようかなと思っています。

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法拳さんには2日間、

本当に丁寧に接していただき
本当に感謝しています。
いろいろ動いて

身体はかなり疲労しましたが
頭は大変にスッキリした2日間でした。


教わったことをそのままにせず
少しでも自分の生活の中に取り入れていき
この機会を後々から考えても

意味のあるものだったと思えるように
頑張りたいと思います。
2日間、どうもありがとうございました。