お坊さんの独り言

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身曾岐神社と御廟所と

台風一過の10月1日を迎えました。

毎月1日は、北杜市身曾岐神社で行われる

古事記を読む会に参加しています。

仏典とは違った新鮮さと面白さを学んでおります。

今日は境内にある能舞台

結婚式が執り行われていました。

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10月の神無月(かんなづき)は

神様が出雲に集合してしまうので

不在なのだ、というのが市井の認識です。

でも、講師の宮司さんが

違った解釈を教えて下さいました。

10月は収穫の季節、食べ物を神様が下さる月。

だから、かみのつき、と呼ぶのが相応しい。

大自然との関係を見れば、納得の呼称だと思いました。

 

勉強会の後は身延の道場に戻り、

法話会のメンバーであるご夫妻と

ご廟所へ参り、共に太鼓を叩いて読経しました。

いつものことながら、

ご廟所の清々しい空気が

とても気持ちいいと喜んでおられました。

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今回、ご夫妻が身延に来た

もう一つの理由は、仏具を調えるためです。

お仏壇で読経をするために、お鈴と木鉦、

そして自分用のお経本が欲しいとの事でした。

 

一般の方には馴染みが薄い仏具でもあり、

使い勝手も含めて、どれを選んだら良いか

見当もつかないと思うので、私が同伴して

使い方も説明しながら購入しました。

 

余談ですが、仏具はどこで購入されても

そう大差はありません。

ですが、日蓮宗専門の仏具となると

品数や品質も含めて、身延山の仏具店に

勝るところはないと思います。

参道には沢山の仏具店が軒を並べていますし、

一般の仏具店には無い珍しい品も揃えてあります。

身延山参詣の帰りに仏具店に立ち寄って

自分好みの仏具に触れてみることをお勧めします。

 

私と同世代のご夫妻、

お題目の信仰を自然に受け入れて

日常生活の柱とされています。

明日からご自宅の仏壇で、

木鉦とお鈴の妙音が響き渡ることでしょう。