皆さんが持ち寄ったご先祖のお位牌を供え、
共にお太鼓を叩きながらお題目を唱えて
お彼岸のご供養を行いました。
ご近所の高齢女性は、
今日のディサービスを早退して
法要に来たそうです。
施設の方に早退の理由を尋ねられ、
訳を話すと、周りで聞いていた利用者さん数人が
「私たちもそっちに行きたい!」と言い出して
職員の方にたしなめられたとか。
利用者さん達のお気持ちが
分かる気がしました。
以前、ヘルパー資格取得のために
実習でグループホームなどの施設に
伺った時、これは本来お寺でも出来ることでは?
と感じたことがありました。
もちろん、身体介助などスタッフや設備が
整わないと出来ないことは多々あります。
それでも日常生活がなんとか送れる
高齢者が集い、みんなでお経を読んだり、
瞑想をしたり、お坊さんの法話を聴いたり、
皆さんとお茶菓子を食べながら
四方山話をするだけで、どれだけ心が安らぎ
身体にも良い影響を与えることだろうか、と
よく思うのです。
希望者が来れないなら、
施設にこちらから出向いて行き、
お経や法話会を開くことを検討したり、
積極的に働きかけた時期もありました。
けれど、宗教に対する偏見もあり
一部の方々の抵抗感や嫌悪感にも配慮して、
要望がない限り、開催しない方針に決めました。
もし、こちらから出向くことを希望する方々が
いれば、喜んでお伺いしますのでお声かけ下さい。
今日の法要後の法話は、
お題目の信仰者でもあった
故・樹木希林さんのインタビュー記事を
お伝えしました。
参列者の中には涙を拭う方もいらしたので
引用とはいえ、お伝えできて良かったです。