空いた一日を使って
今日も野草採取のお手伝いでした。
都留市の畑へ遠征して
カキドオシとヨモギの採取です。
畑の向こうにそびえる富嶽百景。
富士山の澄んだ伏流水が
用水路を滔々と流れています。
鶴岡さんのご友人の畑。
お独りで幾種類もの野菜を育て
地域に卸し、自活されているそうです。
山梨の農業女子力はレベル高し!です。
畑の向こうには、単線の富士急行が
のどかに汽笛を鳴らしながら走っていました。
カキドオシを
ひたすら採取、
私のような、ド素人でも
目が慣れてくると
すぐ見つけることが出来て
面白いように採取できます。
ただし、背中や腰が張ってきて
楽な作業ではありません。
立ち上がって俯瞰して見たり、
かがんで地面を見たり、
両方の視点で見ないと
摘み草は見つけることが出来ません。
物事や人間を見る目も
同じことだな、と
採取しながら思いました。
物言わぬ野草の
けなげな姿そのものが
法を説いてくれますね。
お昼は、長靴・野良着のまま
歩いてすぐのうどん屋さんへ。
いわずと知れた
郡内地方名物
吉田のうどんです。
鶴岡さんおススメ店だけあって
コシがあり、お出汁も美味しい
うどんでした。
大量のカキドオシ。
これをお茶にします。
血糖値を下げる薬効があるとか。
他にもヨモギや踊子草を採取、
知らなければ雑草として
刈り捨ててしまう草ですが、
学び知ることで、雑草畑が
豊かな宝の山に見えてきます。
もちろん、摘み草の中には
毒草も交じっています。
イラクサ、この葉っぱに
触れると服の上からでも、
チクリと痛みが走ります。
蕁麻疹のようになる場合もあるとか。
結構痛かったのですが、
ギシギシの葉を擦り付けると
和らぐと聞いて、すぐ実行。
事なきを得ましたが、
こういう知識も必要ですね。
現代農業は商品作物を
優先するあまり、これら
薬効や栄養がある摘み草を
雑草として刈り捨てていますが、
なんだか本末転倒というか、
勿体ない気がしてしまいます。
日本人が野菜を常食し始めたのは
明治時代になってから。
それまでは野草や山菜を
食べて生きてきました。
季節外れの野菜を食べたり、
遠く外国から運んだ野菜を
食べるよりも、もっと身近で
足元にある摘み草を食してみたら
どうでしょうか?
将来、食糧難になった時、
食べられる野草の知識くらいは
身に付けておいたほうが良いとも思います。
お茶っこ休憩の時間。
自然の中で汗を流した後の
一服は至福のひとときです。
夕方まで作業を行い、
清々しい大自然の学びを終えました。