お坊さんの独り言

活動詳細はHP「妙法庵」で検索ください

涙の色

春は動き出す季節。

皆さんも何かと気忙しい

日々ではないでしょうか?

 

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私は実家にて田耕し作業。

赤いtractor、農家のベンツです(笑)

 

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今年も季節の移ろいが早くて

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春爛漫だったのに

 

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もう新緑が眩しいこの頃です!

植物は地球の変動を

一番自覚しているのでしょうか?

 

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移動の途中に見る

大好きな風景、

早朝の本栖湖です。

湖畔の澄んだ空気と

静寂が伝わるでしょうか?

 

過日は初身延山のお客様が

道場にて宿泊。

参詣に同行させて頂きました。

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ご草庵跡わきにある

杉の根っこ。

お坊さんが拝んでる姿に見えませんか?

 

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奥の院から望む

白峰三山

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お客様は、

ご主人様を亡くされて

まだ一年も経たないご婦人でした。

伴侶を亡くされた当事者たちの

自助グループに月一度通っているそうです。

数あるグリーフケア団体の中から

お寺が主催しているグループを選んだそうです。

 

お互いに辛い胸の内を話せて、

自由に泣ける場所だそうです。

住職のお説教や読経、

アドバイスも一切なし。

 

代表を務める尼僧さんが

ポツリと仰ったそうです。

「時間と共に、

 涙の色も変わってきますよ」

 

涙の色」、

その素敵な言葉に

ご婦人は気持ちがハッとしたと言います。

その尼僧さんも

ご主人が他界してるので

実体験から出た言葉なのでしょう。

 

お帰りの朝、

依頼されたので

一緒にご供養の読経を

行いました。

後ろから鼻をすする音が

頻繁に聞こえてきました。

 

誰でも遠慮なく泣くことが出来て、

心が解きほぐせる場所が欲しい。

現在もそのような活動をしていますが

もし、自分のお寺が持てたなら

そんな活動を中心にしていきたい。

切にそう思いました。