お坊さんの独り言

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釈尊涅槃会に寄せて

2月15日は

お釈迦様が涅槃に

入られた聖日とされています。

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お釈迦様のご生涯を

偲びながら

明治のキリスト者

内村鑑三氏の言葉を

思い出したので

記します。

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「この世の中は

 悲嘆の世の中でなくして、

 歓喜の世の中であるという

 考えを我々の生涯に実行して、

 その生涯を世の中への贈り物として

 この世を去るということであります。

 

 どれだけ多くの金を稼いでも、

 どれだけ大規模な事業を成しても、

 どれだけ立派な文学を著しても、

 それを成した人の人生に比べれば

 小さいものです。

 

 本当に素晴らしいのは

 その人が起こしてきた

 人生そのもの、

 失望や逆境や不幸の中でも

 諦めず耐えて成しえた

 その人が生きた軌跡、

 それこそが『後世への最大遺物』

 なのです。

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 ふと、

 ジャニス・イアンの名曲を

 思い出しました。

 映画『復活の日』のテーマです。

 ラストシーンで主人公が呟く言葉、

 「life is beautiful…」 

 お釈迦様も涅槃の際に

 同じ言葉を呟かれたそうですね。