お坊さんの独り言

活動詳細はHP「妙法庵」で検索ください

日本ヴェーダンタ協会・カーリープージャ

 

近代インドの聖者・ラーマクリシュナの

普遍的な教えは宗教・宗派を超え

全世界に真理の光を伝えています。

その日本支部が逗子市にある協会です。

HPはこちら

https://www.vedantajp.com/

 

あらゆる宗教を尊び、教えを乞う者には

門戸を開いています。

その正統な宗教性と神聖な雰囲気に

魅かれて、私も10年ほど前から

時折、お参りさせて頂いています。

御信者さんがつくるインド料理も

マイルドで美味しいのです。

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「よりによって排他的な

 日蓮宗の坊さんが

 なんでヒンズー教のお寺に?」と、

教条的な詰問をする人がいます。

 

その問いには、日本支部の初代会長が

立正大学学長で日蓮宗僧侶の

木村日紀師が勤めていたことを

答えとして返しています。

 

木村師は本物を視ておられたのでしょう。

 

さて、カーリーは、女性の鬼神。

法華経を守護する十羅刹女

鬼子母神もカーリーです。

豊川稲荷で有名な

狐にまたがる鬼神・ダキニ天も

カーリーですね。

女性の持つ底力は、男性を凌駕します。

そのパワフルな神様の祭典が

カーリープージャです。

法華経にも縁の深い神様ですから

お題目をお唱えしてきました。

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当日は在日インド人のご信者さんも含め

100名近い参詣者が神聖な祈りの空間を

共有しました。

 

この協会では、ご信者さん方が

総出で早朝より深夜に至るまで

無私のご奉仕をなされます。

お供物の飾りつけにしても

カーリーが喜んで召し上がれるよう

真心こめて盛り付けます。

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見返りを求めることなく、

行為の結果は、すべて神様に捧げるのです。

そして何よりも、純粋に信仰を保つ人々だから

私も一緒にいて気持ちが洗われるのです。

ここには大切な「何か」が感じられるのです。

 

たとえ古刹だろうと、有名だろうと

「何か」が欠如しているお寺には

沢山の人が集まっても

霊性が感じられない。

 

日本支部のご住職であられる

マハラジは、インドでの大学学長を辞して

単身、日本へ来られて

長年布教に努めてこられた御出家です。

その日々の積み重ねと

日頃の行いが、こうして御信者さんを

教導されているのだと思います。

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微力ですが、今年もお片付けの

ご奉仕をさせて頂き

カーリーの祭典が終了しました。