お坊さんの独り言

活動詳細はHP「妙法庵」で検索ください

山梨法話会・アーユルヴェーダ講習会

今年最後の山梨法話会は

特別レクチャーとして、外部講師をお招きしました。

山梨法話会のメンバーは、

ヨガを習っている方が多いのですが、

ヨガと共通した健康法にアーユルヴェーダがあり、

その学びもしたいと以前からリクエストがありました。

アーユルヴェーダはお釈迦様も養生法として

実践されていたインドの伝統医学です。

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私が20年ほど前から

ヨガやアーユルヴェーダの教えを受けている

鴨川市の影山ご住職夫妻に相談したところ

二つ返事で快諾して下さり、アーユルヴェーダ講師でもある

奥様の妙慧さんに遠路おいでいただいた次第です。

主催者としては遠路お越しいただくのに

参加者が集まるか心配でしたが、

皆さんのお声かけのおかげで会場一杯の方が

参加くださいました。

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 妙慧さんの分かりやすいお話と実技で

会場は終始笑いの絶えない

楽しい学びと実践の時間となりました。

体質別の習性に参加者一同、

自分に当てはめて納得したり、

妙慧さんが一人づつ脈診を見て体調を判断したり、

ごま油のオイルマッサージをしたり、

盛り沢山ながら、一つ一つが日常生活で

実践できる教えばかりでした。

 

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アーユルヴェーダでは、水・火・風の3つに

体質を分類するのですが、風の体質である私は

乾燥しがちで虚弱、冷えにめっぽう弱い体質です。

修行で寒水をかぶるのですが、若い時から

水の冷たさが人一倍キツく感じていました。

気合いが足りないからだ!と自分を鼓舞していましたが

体質的に冷えが一番よくない事であり、

精神論の問題ではないことがよく分かりました。

火の体質の人は、文字通り、体温が高いため

寒水も苦ではなく、洗濯など流れる水を見つめている方が

精神が調うそうです。

 

それから、水の体質の人は体力があるので

お断食も大丈夫。

風の体質の私などは体力がないので

一食でも抜くお断食はNGなんだそうです。

アーユルヴェーダを学ぶと

ライフスタイル全般が手に取るようにわかり、

無理なく日常を健康的に過ごす知恵が備わります。

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上記のハーブティは体質別のお茶。

妙慧さんが試飲に持参くださいました。

自分のドーシャ(体質)が乱れている時に

自分に合ったお茶を飲むと調うそうです。

薬草茶の基本ですね。

 

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 お茶会での質疑応答も

時間が足りないくらい

皆さん熱心に質問していました。

 

アーユルヴェーダ

 ほんの少しの勇気をもって

 継続すること』と妙慧さんは仰います。

毎朝、10分ほどのセルフケアを

続けていけるかどうかが

数十年後の健康維持に大きく影響してきます。

その証拠に、毎朝オイルマッサージを欠かさない

妙慧さんの手は、しっとりすべすべ、

お顔の艶もとてもいいのです。

 

大盛況の講習会、

また次回開催を期して今年一年の

締めくくりとさせて頂きました。

素晴らしい学びを提供下さった妙慧さん、

遠路運転手としてご奉くださった遠藤さん、

そして、ご参加の皆さん、

本当に有難うございました!合掌

 

蝋八唱題お断食修行

12月は別名・蝋月(ろうげつ)と呼びます。

伝承では、8日の早暁にお釈迦様が

悟りを開かれたそうです。

そこで12月1日から8日にかけて

仏弟子がご修行に励むことを

蝋八接心・蝋八修行といいます。

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日本山妙法寺・青梅道場にて

今年も唱題お断食修行を勤めさせて

いただきました。

お断食が目的ではなく、

食事をする時間を削っても

お題目を唱え続けることに専念する

ご修行です。

朝5時~夕6時半まで13時間半、

休みなく太鼓を叩いて、

南無妙法蓮華経を唱えます。

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その間、1日から3日までは

断食・断水です。

飢えは慣れますが、声を出して太鼓を叩いてるので

水が飲めないのは苦しいです。

4日の朝勤後に、やっと1杯の水が飲めます。

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この瞬間の感動は、

体験してみないと分かりません。

五臓六腑に清水が浸みわたっていく感覚です。

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続いて、気の抜けない作業が続きます。

丼1杯のお湯に梅干しを溶かした梅湯を

10杯ほど休みなく飲み続けて

胃腸を洗い流します。

しばらくするとお腹がグルグルしてきて

トイレで下し切ります。

いわゆる宿便を出すという作業です。

出し切ると、本当にスッキリします。

そして、生野菜やリンゴなどを食べて

胃腸の調子を落ち着かせて、

4日目は休憩します。

日中も野菜スープやソバ粉、サツマイモ等を食します。

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翌5日、6日は

再び断食断水で唱題修行です。

7日目は、また胃腸を流して

8日の早朝、悟りを開かれた成道会(じょうどうえ)の

法要を勤めて修行満行となります。

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今年も写真の牧野ご上人様と

二人でご修行しました。

16年前に初めてご一緒させて頂き、

ほぼ毎年一緒にご修行させて頂いております。

親子ほどの年齢差ですが、

牧野ご上人様のたゆまぬ精進ぶりに

気力体力ともに弱い私は力を頂いております。

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ご上人様の老齢に加え、義足の不自由なお体を

言い訳にせず、ご修行に励む姿は

法華経の行者といって差し支えないはずです。

2日目には、胃液がこみ上げてきて

洗面器に吐き出しながら、大声で

お題目を唱えておられました。

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我が命を、どう捉えるか?

法華経の経文をどう捉えるか?

お題目を唱えるとは、何なのか?

今年も8日間、ご修行の合間に

キレイごとや頭デッカチではない、

沢山の生きた教えを頂戴しました。

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今回のご修行は、例年にくらべ

寒さが身にしみた日々でした。

しかし、最終日8日は

雲一つない神々しいご来光と、

早春のような穏やかな気温で

素晴らしい満行を迎えることが

できました。

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蝋八ご修行は義務でも強制でもありません。

辛い御修行は避けたいのが人情で、

毎年、内心の葛藤があります。

 

 こんな言葉があります。

「仏教は外から壊されるものではない、

 内敵から崩れるもの。

 自分自身の怠慢や教団など内輪の

 堕落から壊されていく。

 だから、ご修行が必要なのです」

 

ご修行を満行して

帰路に着くまでの

心と精神の静謐な歓びは

お金やモノでは満たされない感覚です。

それは苦行を乗り越えた満足感ではなく、

良き師に導かれて、

お題目の信仰に自分を全投入した

その8日間を尊く感じられるからです。

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なぜ、南無妙法蓮華経

そんなに沢山唱えねばならないのか?

そもそもお題目・南無妙法蓮華経とは何なのか?

言葉や理屈では、いかようにも説明できます。

けれど、その本当の意味は

自分自身が声に出して唱えなければ

分かりません。

唱えたって分からない、

この世の命が終わるまで

分からないかもしれない。

それほど、単純なようで

どこまでも奥深いものが

お題目なのかもしれません。

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山梨法話会・アーユルヴェーダ講話会

12月の法話会は外来講師による

特別レクチャーを開催します!

尼僧さんであり、アーユルヴェーダ実践家でもある
影山妙慧さんに千葉県鴨川市からお出で頂きます。

毎月、お寺でアーユルヴェーダの勉強会や

マクロビ料理教室の開催、

アーユルベーダマッサージの施術なども行い

心身の養生法を伝える活動をされています。

 

私自身もご住職からヨガを、

妙慧さんからマクロビ料理の

ご指導を長年受けており、

道場にいらした方々の心身のケアに

活かしております。

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お釈迦様も養生法として実践されていた
アーユルヴェーダの叡知は、心身の健康法だけでなく
人間関係を体質別によって対処する
ポイントも授けてくれます。

講話会当日は、実際にオイルを使った

マッサージの実演もあるそうですよ。

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滅多にない学びの機会です。
事前予約制ですので、
参加希望の方は
私宛てにご連絡お願いします。

開催日は

12月16日(月)午後1時半~4時となります。

 

妙法庵・信行会

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今年最後の信行会は

日蓮聖人第738遠忌報恩お会式法要を

お勤めしました。

毎年お会式が終わると、年の瀬を感じます。

参列の皆様、お供物をご宝前に奉納下さった皆様、

有難うございました。

 

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今回初めて参列くださった

葬祭スタッフのKさんには

貴重なお話を皆さんにして頂きました。

東日本大震災でのご遺体修復作業に

尽力された御方のお話、
 Kさん自身、今も継続している東北被災地への
支援など、未だ復興途上の現状を

丁寧に語っていただき、皆さんも

認識を新たにしておりました。

 

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 来年は1月下旬に開催予定です、
どなたでも気軽に参加いただける

こころ和む集いにどうぞお越しください。

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今年最後の妙法庵信行会

11月16日(土)午後2時より

高萩市・妙法庵にて

日蓮聖人第738遠忌

ご報恩お会式法要を行ないます。

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みんなで法華経とお題目を唱え、

にぎやかに法要をお勤めしたいと思います。

終了後の和やかなお茶会で

心の休憩をして頂きたいと願います。

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今年最後の信行会となります。

参詣希望の方は、事前にご連絡を

お願いいたします。

久遠道場修行会

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 身延町の久遠道場で

1泊2日の修行会を開催しました。
今回は京都と大阪から初参加。
社会の第一線で
活躍している会社員の方々です。

 

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参加者の方曰く、

仏道修行を体験したい方は
 沢山いるんですよ』
例えば、比叡山での1日回峰修行は
先着順の受付で毎回大盛況なのだそう。
仏道を求める心は、寺の坊さんより
社会の荒波で苦心する
一般人の中にあるのかもしれません。
 

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修行会は、指導引率から食事作り、
準備片付けまで、全てを私一人で行なうので
それなりの負担はあるのですが、
道心ある参加者との
一期一会が有難くて
5年間続けています。
 
今回の感想を頂きました。

「御廟所への参拝や唱題修行も、

 大変良かったです。

 団扇太鼓を叩き、題目を唱えると気持ちが良いです。
 今朝から職場に出勤していますが、とても清々しいです。」

 

労少なくして、実を取ろう
という輩が多い昨今、
何事も共に汗を流さないと
本当に大切なものは
見えてこない、と
実感しています。

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山梨法話会のお知らせ

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10月28日午後1時半より

甲斐市のサロンにて行います。

法話のお経の後、輪になってお茶を頂きます。

当日の参加費は、台風19号被災地へ

全額寄付させていただきます。

お時間ある方は、お気軽にお越しください。