お坊さんの独り言

活動詳細はHP「妙法庵」で検索ください

アーユルヴェーダ講習会

鴨川市・釈迦寺さんで

毎月開催中の講習会。

f:id:myohouan:20190517153322j:plain

今月の座学は、「日本人は穀類を食べろ」でした。

日本人と西洋人の腸の長さは変わらないそうですが、

消化酵素の量が違うのだそうです。

日本人に肉食が合わない理由の一つです。
 何よりも糖質制限などに惑わされず、主食を大切に

ご飯をしっかり食べましょう!

とのお話でした。

 

f:id:myohouan:20190517153620j:plain

講座の後は、楽しいマクロビ料理。

今回は、キクラゲや旬のフキを使った菜食料理。

フキのサラダを初めて食べましたが、

梅酢が効いて、とても美味しかったです。ぜひ、おためしを!

 

f:id:myohouan:20190517153920j:plain

f:id:myohouan:20190517153957j:plain

 

お釈迦様も実践された養生法・アーユルヴェーダでは、

とことん、老廃物の除去を勧めます。

お断食も、老廃物を出して心身を健康に保つ養生法です。

 

なかでも、オイルマッサージは若返りに良いそうです。

キュアリングした太白ごま油を塗って

発汗することをやるか?やらないかで10年後

大いに変わって来るそうです。

頭頂・耳・足裏の三点が塗るポイントですが

全身に塗っても良いとの事でした。

早速、私も毎朝塗ることにしました。


日本人は油をつけることに抵抗がありますが、

高齢になるほど乾燥してくるお肌、

つけて欲しいそうです。ヴァータが増えるからです。

化粧品を使わなくなった方もいますし、

講師の先生も使ってないそうです。

f:id:myohouan:20190517155456j:plain

 

この講座は、どなたでも参加できます。

仏道の養生法を一般公開して

わかりやすく教えて下さる

数少ない講座です。

私も学んだ事柄を、ご縁ある方々にお伝えして

いますが、もっと多くの方々に学んでいただき

「生き方としての仏教」を身につけて欲しいと願っています。

仏紀2563年・ウェサーク祭

お釈迦様のお誕生・成道・涅槃をお祝いする

ウェサーク祭。

日本仏教では馴染みが薄いネーミングですが

タイやスリランカなど仏教国では

5月の満月に盛大にお祝いするそうです。

f:id:myohouan:20190513205219j:plain

 

原始仏教を伝える

日本テーラワーダ仏教協会主催の

法要に毎年参加しています。

一般の方々が数百名参集しました。

スリランカ僧・スマナサーラ長老はじめ

数名の上座部僧侶と、日本の各宗派の僧侶による

読経や法話がありました。

 

入場は無料、

当日の会場費や参加者へのお弁当代は

協会の信者さんによるお布施で賄われたそうです。

お布施をした信者さんは匿名希望だったそうですが

長老はあえて、お名前を発表しました。

なぜなら、お布施を積んだ善い功徳は

本人のみならず、それを聞いた周りの人々にも

影響を与え、幸福な功徳を与えるからだそうです。

f:id:myohouan:20190513210330j:plain

終了後、上座部のお坊さんに

五色の聖糸を巻いていただきました。

 

丸一日、お釈迦さまの教えを学び、

お経を唱え、仏教に触れる。

お釈迦様を崇め奉るのではなく、

お釈迦様に褒められる人間になる。

毎年5月に開催しますので

来年お時間が合えば、ぜひどうぞ!

f:id:myohouan:20190513211017j:plain

 

 

南インドの御坊様方と

令和元年2日目、

ご縁のあるお寺にお参りしました。

日本山妙法寺・亀有道場、

毎年お断食修行を一緒に勤めて下さる

御坊様が居られるお寺です。

f:id:myohouan:20190503165345j:plain

 

事故で片足を失われても

怠ることなく、ご修行に励まれる御坊様です。

こちらのお寺に、南インドから一時帰国された

御坊様が参拝に来られるとの事で

私も上京しました。

数年前、南インドへ旅をした時、

お寺に泊めて下さり、大変お世話になった

御坊様方です。

f:id:myohouan:20190503165757j:plain

 

その際、お断食修行や、

仏舎利塔建立工事の

お手伝いをさせて頂いたのですが

途中で激しい下痢と発熱で

寝込み、地元のドクターに

往診して頂いたことがありました。

 

異国で体調を崩すのは、

精神的にもかなり

ダメージを受けるものです。

点滴を受けて回復した後、

工事のお手伝いに復帰したのですが

再び激しい下痢を発症し

ご住職の運転で隣町の病院まで

連れて行って頂きました。

 

幸い、感染症の問題もなく

ご住職とお弟子の尼僧さん、

旅の同行者が献身的に

看病して下さったお陰で

なんとか回復、大変ご迷惑をおかけした

インド道中でした。

f:id:myohouan:20190503172433j:plain

 

数年ぶりの再会、

同行されたインド人の尼僧さんと

ご信者さんらと共に

太鼓を打ちながら唱える

お題目にも力が入りました。

唱題行の後は、昼食とお茶会。

北海道出身の御坊様と尼僧様ですが

インドに渡られて数十年、

出家本来の姿でご修行を続ける

御姿に、心から頭が下がります。

f:id:myohouan:20190503173133j:plain

 

背中で教えと説くといいますが、

御姿が尊い御坊様は、滅多におられません。

尊い佳き御出会いでした。

 

お祓いと供養の意義

f:id:myohouan:20190418131914j:plain

家の中で不穏な気を感じる、

幽霊が出る、

そんな依頼があって

お伺いすることがあります。

 

そのようなお宅に共通しているのは

毎日の換気をしていないこと。

朝起きても、窓を開けないという

ご家庭が結構あります。

 

私は毎朝、全部の窓を開けて

早朝の新鮮な空気を入れ替えています。

そして、トイレ掃除、玄関の掃き掃除をします。

靴底に着いてきた外からの邪気を

掃き出す意味もあります。

f:id:myohouan:20190418131609j:plain

家を清潔に保つ、

朝の新鮮な空気を吸って健康を維持する、

このような当たり前の生活習慣が

家の気を改善する第一条件です、

とお伝えしています。

 

そして、儀式に当たって

お祓いと同時に必要なのは

ご供養すること。

邪気に対して「あっち行け!」と

追い祓っても、行き場のないモノは

また戻ってきます。

 

だから、邪気の満たされない何かを

供養によって満たしてあげて、

納得して昇華して鎮まって頂くことが

肝要なのです。

f:id:myohouan:20190418131650j:plain

霊が見える、感じる、

というのは電磁波のようなもので

あって当たり前のこと。

日常に支障をきたすほど気になる人は

意識を向け過ぎないこと、

霊と周波数を合わせないこと、と

注意喚起しています。

 

いじめも似たような構造です。

いじめっ子に怯え、過剰に相手を意識すると

相手の「いじめてやろう」という周波数に合致して、

余計に攻撃されるものです。

 

いじめっ子の存在を抹消することは出来ないのだから

いじめるような低能・低周波の感情には合わせず

スルーする心の強さも必要なのです。

f:id:myohouan:20190418131717j:plain

その上で、いじめっ子が弱いモノいじめを

しなければならないほど満たされない寂しさに

SOSを発しているのなら、相手に寄り添ってあげる優しさも、

それが生きた供養でしょう。

これは私の経験上から言えることです。

 

仏教の基本は自立です。

お坊さんの役目は、お祓いや供養の儀式で

依頼者を「依存」させるのではなく、

安心を与えた後は、「自立」を促す教えを説くことです。

常識的に自分の頭でモノを考え、

自分の足で立って歩くように導くことです。

f:id:myohouan:20190418131825j:plain

そして、仏様や神様といった

自我を超えた大いなる存在に

護られ導かれているから

有難くも自立が出来ること。

我が命を今日まで継いでくれた

多くのご先祖様のお陰と

感謝を知ることだと思うのです。

今回は長々と語ってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

身延山頂登詣・山梨法話会

毎月・最終月曜に開催中の

山梨法話会。

 今月は毎年恒例の野外法話
身延山頂まで、お題目を唱えながら
登詣しました。

f:id:myohouan:20190406142800j:plain

4月1日の開催だったので、

息を切らしながら登る最中に
元号の発表を聞きました😁

f:id:myohouan:20190406142910j:plain

 

一緒に参加した中学生をパチリ。

ご覧の通り、彼の周りには不思議な

虹の方舟が映っています❗️🌈

山の神々が歓迎してくれたのでしょうか?

f:id:myohouan:20190406143746j:plain

 

 身延山の境内は、しだれ桜が満開🌸
でも標高1200m近い山頂は

粉雪が舞う寒さでした☃️

 

山頂・奥の院には、

日蓮聖人が遥か遠い故郷、

房州のご両親を想い手を合わせる

銅像が建立されています。

f:id:myohouan:20190406143316j:plain

 

登り時間、約2時間

下り時間は、ロープウェイで7分です。

下界の宿坊は桜に囲まれておりました。

f:id:myohouan:20190406144226j:plain

 

夕方には、みんなで温泉に行き
筋肉痛のときほぐし♨️

来月は5月27日、
通常の法話会です。
心和む集いですので、
参加希望の方は事前に
ご連絡下さい😊

 

身延山しだれ桜

お彼岸も終わり、

いよいよ春本番がやってきました!

高萩市・妙法庵でのお彼岸法要では

参詣の皆さんが持参したご先祖のお位牌を供え、

卒塔婆を建立して、皆さんと共にご供養の

読経を行いました。

当日、参詣できずともお供物やお志を

お供え下さった皆さまへは、この場をお借りして

篤く御礼申し上げます。

f:id:myohouan:20190327174133j:plain

 

妙法庵は兼業農家なので

法要前には、野良着に着替えて

田耕し作業に勤しみました。

f:id:myohouan:20190327174622j:plain

 

妙法庵へ滞在の後は、

山梨法話会のため、

一路、山梨県身延町の道場へ。

二週間ぶりに道場へ戻ると、

身延山は一年で一番美しい

御山になっておりました。

f:id:myohouan:20190327174931j:plain

f:id:myohouan:20190327175034j:plain

f:id:myohouan:20190327175100j:plain

f:id:myohouan:20190327175132j:plain

3日まではマイカー規制ですが

シャトルバスで山内へ入れます。

全山のしだれ桜は圧巻の一言です!

ぜひ、一度ご参詣になってみて下さい。

 

ちなみ私の主催する山梨法話会、

4月1日(月)、午前9時より

今回は奥の院へ登ります。

参加希望の方は、事前にご連絡お願いいたします。

東奔西走のお彼岸

関東では桜の開花が早く、

暖かいお彼岸が始まりました。

房総半島の師匠寺へ

お彼岸の卒塔婆を書く

お手伝いに行ったり、

神奈川の法要に出向いたり、

茨城の道場へ戻ったりと

移動の毎日を過ごしております。

自動車のメーターは31万キロを超え、

毎月の走行距離も平均三千キロを数えます。

 

f:id:myohouan:20190320162021j:plain

上記は南房総市にある道の駅・とみうら。

花爛漫の温かさでした。

f:id:myohouan:20190320162305j:plain

 

南房総市

布教に励む法友の尼僧さんと

再会しました。

f:id:myohouan:20190320162619j:plain

私と同様、一般家庭から出家し、

悩める方々の為に、ご尽力されています。

 

f:id:myohouan:20190320162920j:plain

神奈川県逗子市にある

日本ベーダンタ協会。

インドから布教に

来日されたお坊様が

常駐しています。

ご信者さん達の純粋な信仰心と

無私のご奉仕が素晴らしく、

本来のお寺と信者の関係性が

保たれている所です。

f:id:myohouan:20190320163458j:plain

いつもお世話になる

協会のご信者さんと。

 

f:id:myohouan:20190320163653j:plain

長距離の移動は

確かに疲れますが、

必要として下さる方々の元へ

伺えることは何よりの喜びでもあります。

この一週間の移動先でも

多くのご縁ある方々の悩みに耳を傾け、

初めてお会いした方々とのご縁に感謝し、

生きていく辛さと喜びを噛み締めた日々でした。

 

信仰という堅苦しい捉え方をせずとも、

人生の杖や柱として、自我を超えた

大いなる精神性・宗教性を持つことは

苦難に直面した時の助けになります。

 

お題目を唱えるはしくれとして、

ご縁ある方々に宗教心を

お伝えしていく必要性を

ひしひしと感じた、今回の巡業でした。