お坊さんの独り言

活動詳細はHP「妙法庵」で検索ください

妙法庵お盆法要とほうろく灸祈祷会

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高萩市・妙法庵にて

恒例の行事を行いました。

参列者には、各自ご先祖のお位牌を

持参していただき御宝前に供え、

みんなでお経を唱えて

供養いたします。

 

お坊さんに供養してもらう、という

受け身の姿勢ではなく、

子孫みずからが読経の功徳を積み

一緒に供養を行うのが妙法庵のスタイルです。

 

お盆供養の後は、

ほうろく灸祈祷で

スッキリ暑気祓いをして

いただきました。

 

隔月で会を開催し続けて

10数年、ほとんど同じメンバーですが

こうしてお参りくださるのは

本当に有り難いことです。

 

法要後は、個別で相談事にも

応じています。

今、抱えておられる胸の内を

吐露していただきます。

妙案を提示できるわけでもないですが、

話せて良かった、今日来て良かった、

と感じていただけるよう心がけています。

 

次回は来月、秋のお彼岸法要となります。

どうぞご参加ください。

 

 

 

 

 

 

翔べイカロスの翼

 

40年ほど前、

サーカスに命を捧げた

一人の青年がいました。

キグレサーカスの花形ピエロとして

人気を博したクリちゃん。

彼は綱渡りの最中に転落し

28歳の生涯を閉じました。

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生前、彼が克明に記した

日記を織り交ぜて

出版された本は

ベストセラーになり、

ドラマや舞台化もされました。

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なかでも、

さだまさし主演で映画化された

『翔べイカロスの翼』は

知る人ぞ知る名作です。

クリちゃんと同世代、

若き日のさだまさし

主演にあたり

サーカスの特訓を受け、

そのひたむきな姿と

爽やかな青年の表情は

演技を超えて感動を誘います。

 

制作発表での言葉です。

「一人の人間の一生を

 映画という、わずか数時間の中に

 閉じ込めてしまうわけですから

 中途半端な気持ちでは出来ないな、

 と気を引き締めています。

 とにかく、いい映画を作るんだ

 という気持ちで取り組みたいと思います。」

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ちなみにこの映画DVDは

現在、ユーキャンのみにて

ネット販売されています。

 

実は私、クリちゃんの

転落の現場を目の当たりにしているのです。

キグレサーカス

茨城県水戸へ公演に来たとき、

叔父に連れられて

初めてサーカスを観に行きました。

 

その公演中、

綱渡りの真ん中ほどで

ピエロが転落してしまったのです。

当時、幼稚園児だった私には

衝撃の光景で、今でもその瞬間は

目に焼き付いています。

翌日の新聞で亡くなった事を

知りましたが、その彼がどのような

いきさつでサーカスに入団し、

日本のサーカス文化に

大きな貢献をしたのかは

後年、この映画で知った次第です。

www.youtube.com

この映画から生まれた名曲が

道化師のソネット」です。

映画のエンディングにも

流れます。

この歌は

世代や時代を超えて支持され、

東日本大震災の時も

多くの方々を励ましたと

聞きました。

 

授かった命を

完全燃焼して

生きること、

クリちゃんが

体現した人生を

ご紹介させて頂きました。

 

心身が喜ぶ菜食の会始めます!

 今日は2名の女性が

写経体験にいらっしゃいました。

写経の後は、お二人が持ち寄ってくださった

品々を含めた美味しいランチタイム。

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食事を共にする、

それだけで心が和みますね。
 
お二人が帰られた後、
以前修行会に参加された方から
タイミングのよいメールをいただきました。
 
「先日友人に
法拳さんの朝ごはんの写真を見せたところ
たいへん興味をもっていました。
曰く「めちゃくちゃおいしそう!なんでこんなに惹かれるんだろう」
食事を食べるだけの企画はないかと
ホームページを見たほどです(ないようですね)。」
 
質素な食事内容ですが、
道場での菜食料理には
以前から多くの好評を頂いておりました。
それだけ身体が
健康的な自然食を
求めているのかもしれません。
 
求めがあれば
すぐ実行します。
写経と菜食ランチの会始めます。
詳細は、HPの「こんな活動しています」を
ご覧下さい。
 
今日、命あるは有り難し。
そう実感できるお手伝いを
させて頂きます。
 
 
 

暑気祓い・ほうろく灸祈祷会

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今月の山梨法話会は

夏の恒例行事・ほうろく灸祈祷会でした。

素焼きのほうろく皿を頭にかぶり、

その上にモグサを焚いて、

頭頂にある百会のツボを刺激します。

そこに僧侶の加持祈祷を受け、

夏バテ予防・頭痛封じ・安眠を

引き寄せます。

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古来より、猛暑の盛り・土用丑の日に

行うと効果あり、と伝えられ

今年は土用の前日に執り行いました。

東洋医学と加持祈祷の叡智を

コラボした、大変人気のある行事です。

午前・午後の二回に分けて

開催しました。

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8月5日、第二の土用丑の日には

高萩市・妙法庵にて開催します。

8月18日には、

ひたちなか市・カフェ「然々」にて

開催します。

夏季限定の健康増進祈祷会、

茨城方面の方は

どうぞご参加ください。

 

修行会参加者の感想とブログ紹介

久遠道場・体験修行会に参加された方が、

ご自分のブログに感想を述べておられます。

参加者の視点で詳細に記しているので

これから参加される方々にとっても

大いに参考になるでしょう。

下記をクリックしてぜひご覧ください。

カジトリズム -

1泊2日修行会

身延・久遠道場での修行会が

無事に終わりました。

今回は長野県から病院勤務の男性が

HPを見て参加、真摯に取り組んでいました。

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この修行会に参加する方々は

仏教に触れること・お経や写経・瞑想に触れること・

身延山に来ること・お寺に泊まること等

すべてが初めてという人達ばかりです。

 

でも、皆さん実に真剣に、意欲的に、

前向きに、嬉々として取り組んでいきます。

それは、仕事や人間関係・性格や家庭の事など

切羽詰った日常の解決がどうしようもなく

仏道修行」という空間に飛び込んでくるからです。

 

自分の人生にマジなんです

私もマジな人に来て欲しいので

全力投球で修行とお世話を行います。

f:id:myohouan:20170711192350j:plain2日目最後の修行、

標高1200mを超える

奥の院へ2時間かけて登詣しました。

ただ登るのではなく、

団扇太鼓を叩きながら

お題目を唱えて登ります。

皆さん、これが結構キツイといいます。

今日は蒸し暑さのせいか、

先導する私もバテました。

到着後、椅子にしゃがみこむ姿です(苦笑)

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故郷・房州を拝む日蓮聖人。

山頂は涼しい風が吹いていました。

滝のような汗を乾かしてくれる涼風も

仏様・日蓮様のお慈悲かと素直に思える

ひとときです。

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朝ご飯は玄米小豆粥です。

小豆は暑さで濁った血液を

キレイに浄化し、お粥の玄米は

消化がよく身体を温めます。

 

この修行会の主眼は、仏教を知識でなく

生活体験として日常に戻っても実践できる

叡智を身につけることです。

なぜなら、生活習慣を調えれば

心身も整ってくるからです。

修行生活とは、本来そういうもの。

特別なことや、キワモノではないのです。

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同じ目線で汗を流し、お経を唱え、

語り合う、そんな触れ合いこそが

人をして人間にしていくのだと

毎回思います。

一期一会の出会いですが、

今回も貴重な学びの2日間でした。

 

カンボジア学校支援チャリティーコンサート

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身延町の友達に誘われて

コンサートに行ってきました。

詳細は、下記のフェイスブックをご覧下さい。

岩崎けんいちコンサート 星に願いをこめて

 

感動しました、素晴らしかったです!

身延町出身の

シンガーソングライター岩崎けんいちさん。

父親代わりの叔父様が余命宣告され

元気づける意味や何か恩返しをしたいと

思い立ち、ワンマンコンサートを始めたのが

きっかけで、今年で5年目を迎えるそうです。

 

カンボジアの学校支援や

震災で福島県飯舘村から

山梨に避難してきた牛の支援活動など

精力的に活動なさっておられます。

 

同じく身延町在住で

命と平和を歌い継ぐソングライター

山本晴美さんとコーラスの子供達による

素敵なステージもありました。

 

ともかくも感動的なステージでした。

岩崎さんは

お腹を壊しながらも

カンボジア支援に

行っているそうで、

アンコールワットのお寺も素晴らしいけど

子供達の笑顔はもっと素晴らしいんです」

と仰っていたのが印象的でした。

 

「会いたいは生きる力になる」

そう何度も仰っていました。

 

こんなにも魂の美しい方々や

共鳴する人達がいる。

心が温かくなる満月の夜の

コンサートでした。