身延・久遠道場での修行会が
無事に終わりました。
今回は長野県から病院勤務の男性が
HPを見て参加、真摯に取り組んでいました。
この修行会に参加する方々は
仏教に触れること・お経や写経・瞑想に触れること・
身延山に来ること・お寺に泊まること等
すべてが初めてという人達ばかりです。
でも、皆さん実に真剣に、意欲的に、
前向きに、嬉々として取り組んでいきます。
それは、仕事や人間関係・性格や家庭の事など
切羽詰った日常の解決がどうしようもなく
「仏道修行」という空間に飛び込んでくるからです。
自分の人生にマジなんです
私もマジな人に来て欲しいので
全力投球で修行とお世話を行います。
2日目最後の修行、
標高1200mを超える
奥の院へ2時間かけて登詣しました。
ただ登るのではなく、
団扇太鼓を叩きながら
お題目を唱えて登ります。
皆さん、これが結構キツイといいます。
今日は蒸し暑さのせいか、
先導する私もバテました。
到着後、椅子にしゃがみこむ姿です(苦笑)
故郷・房州を拝む日蓮聖人。
山頂は涼しい風が吹いていました。
滝のような汗を乾かしてくれる涼風も
仏様・日蓮様のお慈悲かと素直に思える
ひとときです。
朝ご飯は玄米小豆粥です。
小豆は暑さで濁った血液を
キレイに浄化し、お粥の玄米は
消化がよく身体を温めます。
この修行会の主眼は、仏教を知識でなく
生活体験として日常に戻っても実践できる
叡智を身につけることです。
なぜなら、生活習慣を調えれば
心身も整ってくるからです。
修行生活とは、本来そういうもの。
特別なことや、キワモノではないのです。
同じ目線で汗を流し、お経を唱え、
語り合う、そんな触れ合いこそが
人をして人間にしていくのだと
毎回思います。
一期一会の出会いですが、
今回も貴重な学びの2日間でした。